映画『マダムウェブ』を観ました。Amazonプライムビデオでの鑑賞です。この映画は原作のマーベル・コミックスのスパイダーマンに登場するキャラクターであるマダムウェブの前日譚的な内容です。原作では、彼女は戦闘能力を持たず、予知能力を駆使してスパイダーマンを助けるキャラクターとして描かれているそうなので、今後の展開でスパイダーマンとの接点が描かれて行くのかと思いましたが、興行的に大コケだったようなので単発で終わるかも知れないですね。私の感想は一番下に書いています。
映画『マダム・ウェブ』
原題 『Madame Web』
全米公開日 : 2024年2月14日
日本公開日 : 2024年2月23日
全米興行収入ランキングで初登場第4位。
公開から2週間連続でトップ10内にランクインしました。
監督
S・J・クラークソン
キャスト
- ダコタ・ジョンソン(キャシー・ウェブ)
- シドニー・スウィーニー(ジュリア・コーンウォール)
- イザベラ・メルセド(アニャ・コラソン)
- セレステ・オコナー(マッティ・フランクリン)
- タハール・ラヒム(イゼキエル・シムズ)
- アダム・スコット(ベン・パーカー)
あらすじ
1973年、ペルーのアマゾン密林で妊娠中の科学者コンスタンス・ウェブが蜘蛛の力を研究していたが、研究仲間のエゼキエル・シムズに裏切られ、銃撃されてしまう。瀕死のコンスタンスは先住民族に助けられたが、娘キャシーを出産後に息を引き取る。2003年、ニューヨークで救命士として働くキャシーは、ある事故をきっかけに未来を予知する能力に目覚める。彼女は偶然出会った3人の少女が黒いスーツの男に殺される未来を見てしまい、彼女たちを守るために奔走することになる。母の遺品の中にエゼキエルと母との繋がりを見つけたキャシーは、研究資料を調べるためペルーへ向かう。そこで先住民族の族長サンティアゴから自身の能力の秘密を知らされ、エゼキエルとの対決に臨む。
製作費
8,000万ドル(約120億円)
最終興行収入
全世界での総額1億500万ドル(約157億円)
米批評サイトの評価スコア
- 「Rotten Tomatoes」の批評スコア
・批評家スコア : 12%(246件)
・観客スコア : 57%(1,000件) - 「IMDb」の批評スコア
・2.9/10(481件)
上映時間:116分
『マダム・ウェブ』のトリビア
- 撮影の舞台裏
物語の舞台は2003年のニューヨークですが、実際の撮影はボストンで行われました。街の雰囲気を2000年代初期のニューヨークに見せるために、セットや衣装に工夫が施されたそうです。 - 脚本の変更
ソニーは当初の脚本では、よりスパイダーマンとの関連が強いストーリーになる予定で、アンドリュー・ガーフィールドやトム・ホランドのスパイダーマンを登場させる計画がありましたが、最終的にすべてのスパイダーマンの言及を削除しました。最終的には独立した物語として脚本が変更されました。 - ストリーミングでの人気は高かった。
批評家からの評価は低かったものの、Netflixでは配信初週に全米および複数の国でトップ10入りし、1,080万回再生されるなど、ストリーミングでは人気作となりました。

📝感想です
この映画は公開される前の予告編から批評家や観客からも酷評続きで、公開されてからも評判が悪かったので、期待値のハードルが下がっていたので、私は思っていたより悪くはなかったです。最初の導入部分と、キャシー・ウェブ(ダコタ・ジョンソン)が大人になってから救命士として働いていた部分は良かったです。その後の脚本が薄くて雑でした。私は元々、単発のヒーロー物は観ますが、ヒーロー大集合のユニバース系映画は観ないので、CGI が割と貧弱でも許容できるので評価が甘めです。
脚本が薄くて雑で気になった所は、まず、キャシーが電車に乗った時に、敵のエゼキエルに命を狙われる3人の少女たちと、3人もそれぞれが知り合いでもないのに同じ車両で4人がバッタリ出会うなんて都合がよすぎます。それから、敵から逃げる時に、タクシーを奪って逃走します。その時にラジオのニュースで、キャシーが3人の少女を誘拐した事になっています!未成年の少女誘拐犯ともなれば、ニューヨーク市警総出で市内全域にパトカーを走らせていると思うけど、パトカーに遭遇することなくモーテルに宿泊できています。そして暫くそのタクシーに乗りっぱなしですw。
そして、キャシーは、母親の研究資料を調べるためペルーのアマゾンに向かうのですが、簡単にピンポイントで現場に到着していました!警察で誤解を解いたシーンはなかったから誘拐犯のままですよ!警察は未成年少女誘拐犯の捜査していないの?まずは、陸・海・空の交通機関を徹底的にマークするでしょ。それよりも気になったのが、キャシーがアマゾンで徘徊している時の服装がタンクトップって有り得ない!アマゾンで肌露出しすぎの軽装。そしてペルーから帰国してからも、まだカージャックしたタクシーで動き回っている。警察の捜査も、出入国も、アマゾンの服装もおかしい。
この映画のキャッチコピーが「マーベル初の本格ミステリーサスペンス」と言うのですが、どこにもミステリーもサスペンスも有りませんでした。このキャッチコピーが観客をミスリードしたお陰で、それを期待した観客の不満が酷評の嵐になった理由の一つだと思います。途中からはキャシーと3人の少女が一人の敵から逃げ回っていただけでした。もちろん、最後は戦いますが戦っていたのはキャシーだけで、それも戦ったと言うより、偶然の結果が大きかったのでアクションシーンはどのシーンも迫力なかったです。敵、弱すぎだし。
私が感じた要らないシーンは、ベン・パーカーが弟夫婦のベビーシャワーのパーティーにキャシーを強引に誘って、その他の奥さんの友人たちと、キャシーとの気まずい空気間を長々と見せられたシーン。あと、敵から逃げている最中に食事の為に立ち寄ったダイナーで、少女3人が男子グループと合流してバカ騒ぎ起こすところ。それまでの3人のキャラと違い過ぎるキャラになっていて違和感でした。あれらを伏線にするために仕込んでいたのなら、ラストで生まれた赤ちゃんが、後にスパイダーマンとなる”ピーター”の名前を出さないと意味がないから、退屈なだけのシーンとして記憶が残っただけでした。
この映画のポスターでいかにも”あの3人の少女達がスパイダーガールになりますよ!”と言っているようなビジュアルを見せておいて、続編ありきで出し惜しみした事で今回の映画で何一つそれらしい覚醒を観客に見せなかった事も酷評に繋がったと思います。そして、オーラスでダコタ・ジョンソン演じるキャシー・ウェブが登場したのですが、最後の戦いの結果で盲目と車椅子状態になって原作の設定に寄せた姿で現れました。しかし、あれから何年経ったの?と思うくらい、突然、ダサいサングラス姿で老けたマダム化してしまって、魅力が消滅していたビジュアルも残念ポイントでした。
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